「危険な愛」

 令和8年8月8日、末広がりの一日、皆さんはどのようにお過ごしでしたか。
先週まで、十分に睡眠時間をとっているのにも関わらず眠気に襲われたり、頭痛や肩こりがしていたのが、
土用が明けたと同時になんだかスッキリしたような「気」がするのは「気」のせいでしょう、たぶん。
 しかし、「気」というのは侮れない。
「元気」、「病気」、「短気」など、気のバランスが整ったり乱れたりすることに私たちは大いに影響を受けています。

 東洋医学(陰陽)で「元気」とは「原気」であり、私たちの身体のエネルギーの源であると考え、
「気」「血」「水」のバランスを整えることが健康に欠かせません。
その中で「気」に注目してみてみると、
●「気」が不足した状態を東洋医学では「気虚」といい、
疲れやすく体が重だるく、息切れがして、声が小さい、冷えを感じる、舌がむくんで歯形が付く、などの症状が現れます。
この場合は、消化が良く、体を温めるもの(穀類・芋類、キノコ類、肉・魚、生姜)を食べ、睡眠や休息を十分に取りましょう。
●「気」が滞って流れが悪い状態を「気滞」といい、
怒りっぽく、憂鬱で、おなかが張って痛い、げっぷやおならが出る、などの症状が現れます。
この場合は、気の流れを良くする食べ物(セロリ、春菊、シソ、ネギなどの香味野菜、レモン、みかん、ゆずなどの柑橘、
カモミール、バジル、陳皮などのハーブ)を摂り、リラックスする時間を作りましょう。
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 一方、日本語では、「お気をつけて」、「気にかける」、「気に病む」、「気が付く」など、私たちの日常にも「気」は何気なく同居しています。
「土用」に話を戻すと、土用の期間というのは、季節の変わり目に、陰陽の気が、陰から陽へ、陽から陰へと移り変わるための調整期間だということです。
まだまだ日中は暑いですが、日没が早くなり、確実に季節は移り替わっていきますね。

 さて、タイトルの「危険な愛」とはいったいなんぞや、と。
いったいドキドキハラハラの話はいつ出てくるんや、と思われたかもしれませんが、
今朝、夫と犬2匹を連れて、週末恒例の公園へ散歩に行きました。
初夏を白く晴れやかに宣言していたヤマボウシの葉は枯れ、百日紅(サルスベリ)のフリルみたいなピンクの花が鮮やかに揺れていました。百日紅の木を見るたびに、サルが滑っている光景を空想してしまうのは私だけでしょうか。
そんな百日紅の花とよく似た色の花木が、街中にはよく見られます。
百日紅よりも葉が尖っていて、刀のようです。
その花の名は「夾竹桃(きょうちくとう)」。
ピンクの可愛い花を華やかにつけて真夏の街に存在感を放っていますが、夾竹桃は葉にも花にも根にも、オレアンドリンという猛毒を持っています。茎や樹液、落ちて朽ちた腐葉土や燃やした煙に至るまで、毒を含んでいる。
綺麗だけど、けして口に入れたり食べたりしてはいけません。
誤って口にすると、吐き気、嘔吐、下痢、めまい、腹痛などの中毒症状、重篤な場合は心不全や心停止を引き起こすおそれがあります。
花言葉は、「油断大敵」、そして「危険な愛」。
お気をつけください。
「き」つながりのお話でした。本日はこれにて、おやすみなさい。